先日 つつじが岡公園で見つけた珍しいつつじ。八重で、バラのようです。千重(せんえ)おおむらさきと言います。

昔 「幸田文しつけ帖」という本を読んで痛く心惹かれました。
お片付け本はかなり読みましたが、この本が一番だと思います。もちろん、こんまりさんの <ときめくものだけを残す>というのも、物があふれる現代にはとても役立つ言葉だと思いますが、
お父さんの幸田露伴が厳しくしつけたちょっと古風であるけれど、<どんなときも片付いてる>>ということを大切にする片づけは 生き方にもつながるものだと、心の隅に残っていました。
今回見つけたこの本で、さらに、クリアーになりました。

「些細なつらぬき」というエッセイのなかで、些細なことでいいから、ひとつ守り抜くことを勧めます。
彼女は<ふきんをきたなくしておかない>ということをやり通したと。
娘の玉が一番母親を表していると挙げたのがこのエッセイです、と、あとがきで書いていましたが、私もこの文章を読んだとき 京都の祖母の台所を思い出しました。年代的にも祖母と幸田文は同じかなと思うのですが、無駄なものはなく、ふきんがきちんと干してありました。
<どんな時も片付いている>
というのは すぐに次のことが始められる状態ということ。
このごろ、ちょっと、その辺を意識してお片付けに励んでいます。