(養老孟司の壁シリーズの中で 一番ピタッときました。)
「”自分探し”なんてやめなさい」というサブタイトルが付いているのですが、自分を作りだしている「意識」が分かっていなのだから、探して見つかるものじゃない、自分探しをしている自分は何なのだ!というところから始まって 脳、細胞のレベル、また、社会がでおきている様々な事例から 意識の不確かさを説明してくれます。
最初に心に引っかかったところは 彼がいつも疎外感を感じていたそうで、『こんなところにいていいのだろうか』という居心地の悪さがあって、社会となじめない自分を感じてたというところです。
『どうも 居心地の悪さを抱えているか、自然と世間に馴染んでいるか。どちらかのタイプで、世の中の見方は変わってくる。』と続いています。
私は 初めて それこそ自分の地図の中の矢印(本の中で自分とは地図の中の現在位置を表す矢印のようなものだとあります)を見つけたようでした。
今までそんなふうに考えたことがなかったので、タイプなのだ、そう感じている人がほかにもいるのだという気付きが 私の感情的な囚われを一気に客観的な地図の中の矢印にしてくれました。
ほかにも お~、というところ満載で しかも理系ですから、数字でイメージを膨らませてくれます。
たとえば 世界のインターネットの書き込みは日本語が70%を占めているそうです。人口の2%の日本人が・・です。私もその中に参入したしましたが日本人の頭の中の自由さをそれで説明していました。
脳の話の中では 俯瞰的にみる力が本来人間には備わっている例として 臨死体験の話や 超一流のサッカー選手は、誰がどこにいてどこにボールがあるというのを俯瞰的にみることができるというあたりも 前にサッカー好きの人がそんな話をしていたのを思い出しました。
お~、お~と 宣伝通り 「目からウロコ」の一冊でした。
今日も 読んでくださってありがとうございます。
まえだったら、読み直さないけれど、ブログを書くので また、軽く読み直しました。
おかげさまで理解が深まりました。