西東京市のフェルデンクライスレッスン|経絡指圧教室|気功教室

いままで、『チベット死者の書』とか、映画『セブンイヤーズインチベット』とか、ダライ・ラマとか、断片的にチベットには興味を惹かれてふらふらと寄り道をしていました。

今回は 私のところに治療に来てくださる方の主催するイベントで、日本でただ一人のチベット医のお話を聞くというオンライン講座があり、それに参加したのがきっかけで、今週末、長野県の別所温泉の薬草ツアーに行きます。

この本によると、チベット医になるための学校では、4,000メートル級の山で薬草を採り、薬を作ります。そしてその薬は寺院に奉納され、1と月の間、僧はもちろんすべての人が祈ります。

そのようにつくられた薬はもちろん薬としてもつかわれるけれど、お守りとしても大事にされる。

 

学校では 薬草、薬の知識を学ぶだけでなく、卒業時には八世紀に起源を持つ4万語からなる四部医典と呼ばれる、医学書を暗唱するという試練があります。

彼は5時間かけて暗唱し、彼は日本人として初めてのチベット医として認められました。

 

医学書には

<たとえば、鳥が空を舞っていたとしても 自分自身の影は地上に映っているように、衆生がどんなに幸せに生きていたとしても無明と離れない限り病とは離れられない(第八章 病の原因の章)>

 

という言葉などがあります。仏教と深く結びつき 現代の<薬で病気が治る>という考えはどこにもないように思えます。

 

そのほか きらきらと輝く言葉があります。

<たとえば 危害を加える敵ですらも助けてあげなさい。>

 

こうした言葉を 暗唱できるまで繰り返す、、、

暗記とは違って 声に出すという点で暗唱には身体性があります。このあたりにも興味があります。

 

薬草は取り立てて 興味があるわけではないのですが、薬草の話を通して、チベットを感じられるのではないかなと思うのです。