今回も 古い記事から。。。
23年前の1997年11月22日。

岩元薫さんは戦後の日本の囲碁界のみならず 囲碁の海外普及にも尽くされました。
広島で、対局中に被爆され、たくさんの被ばくされた方の姿をみて人生観が変わったと言います。その後、ブラジルで農業もされ、成功されたのですが、アメリカ人に
「日本は戦争に負けたけど 高度な文化があるじゃないか。それを世界に広める義務があるのではないか?」といわれ、心打たれ 海外普及に 尽力されるようになりました。
外国から学びに来る人のために恵比寿にビルを2,300万円でたてるのですが、バブルで5億3000万円で売れたので、それを日本棋院に寄贈するのです。
そのお金が 世界4か国の囲碁センターになりました。
この 剛毅果断 に 感動もしたけど そのあとに続く 五持つ を 心に留めたかったのだと思います。
彼は
「一日無事に過ごせればいいじゃないですか。あとは 浅薄な考えなのだけれど 五もつが人生を 楽しくするんじゃないかと。
健康を保つ
目的を持つ
趣味を持つ
友達を持つ
あとはお金を持つ・・・少しね。
大金は要らない、たくさんあると、金毒と言って毒になりますよ。」
金毒になるほどのお金とは縁がないけど、この<5もつ>は 私の頭の中にずっと残っていたように思います。

久保田一竹さんの着物の一部を 掛け軸にしたものです。これも世界に誇る高度な文化です。先日うかい竹亭にいきました。
