
私の読書はお役立ち系の仕事に関係ある本に偏りがちです。
これも<声をどうとらえる>のだろうと気になったからではあるのですが、久しぶりに心洗われる 爽やかな本でした。
著者の福田真史は アメリカ ユタ州の子どもたちの合唱団を指揮して、世界中の人に子どもたちの歌で感動を届けています。
これは ユタのソルトレイクシティで撮ったミュージックビデオです。ユーチューブではいろいろ見られます。
私ははウイーン少年少女合唱団のイメージが強かったので、初めてこれを見たときはちょっとびっくり。
でも、この本を読むとなぜ子どもたちと合唱をするようになったか、どうやっているのかなど、淡々と書かれています。
なんのてらいも無く、、、本の表紙のまま真っ白な彼の心を感じました。読み終わったとき、なんとピュアな人だろうと思いました。
同じくピュアな人だと思う写真家の星野道夫に 顔もちょっと似ている。。。
行間から 有名になりたいとか 悔しいとか、悲しむとか、怒るとか、、などの 俗世間の感情がまったく臭って来ない。
彼は 競争心を持たずとも、結束力とチャレンジ精神を持つことで一人ひとりの才能を最大限引き出すことができるのだということ、そして、互いに支えあって、励ましあって作り出す歌声だから、人々の心を震わせることができるのだと言います。
それは 彼のピュアな心があって、できたこと。
長い間、教師をしてきた私は ほんとに ほんとに 恥かしい。...
私はまだまだ、欲だらけだし、過去は変えられないけれど、福田さんが作り上げている世界が現実にあるということが励みになる。