
さて、おひとりさまの最後をどうするかはみたい 人それぞれで、私みたいに 「施設には入らない、死ぬまで働いて、自分の家で死ぬ」といっている人間はどうも少数派のような気がします。ずっと「おひとりさま」と「家族もちさま」とは違いかなと思います。
子どもに世話をかけたくないというのがあるみたい。
でも、私が面倒を少し見ているお向かいのトラオさんは おひとりさまで しかも認知症です。
最近 白内障の手術をうけ目も見えるようになったので、前より動きも良くなり、話す言葉もはっきりしてきています。
介護サービスの方がいろいろ手配してくださって病院に連れて行ってくださるし、散髪もつれていってくださる。
週2回ヘルパーさんが来て、デイサービスに週2回行くというペースで回っています。
介護保険の範囲です。こんなに安いんだ~とびっくりするほどです。
「在宅ひとり死」の方が施設に入るより、費用がかからないと、この本では詳しく書いてありますし、私もトラオさんの様子を見ていると、介護保険、日本の医療保険の篤さに感動します。
在宅で死を迎えても、介護保険のおかげで介護サービスを受けられるので、あまり子どもに世話をかけることもなく、お金もたくさん子どもに残してあげられます。施設に入ったら、結構費用が掛かりますし、いい施設かどうかは入ってみないとわからないという怖さもありますね。
在宅医療の方が国の医療費の削減にもつながるようです。
介護保険制度が3年に一度制度の見直しがあって、年々使いづらくなっているので介護保険の後退を許してはいけませんとも書いています。
せっかく介護が脱家族化してきたのに、これが後戻りして 介護離職や、ヤングケアラーが生まれないようにしていかないといけないと思いますし、私も安心して老後を迎えたいです。
表紙の上野さんのお顔が素敵です。