少し遅れミーハーとしては 鬼滅の刃はチェックしないとと思っていました。
ヨガの先生をやってる方で、私の所にレッスンにくるお姉さんもメールで、<氣、呼吸、身体など、作者の着眼点がなかなか鋭く興味深い>と言ってましたので、見ないわけにはいかないと、アマゾンプライムビデオで、テレビ放映26話を見ました。
主役の竈門丹次郎

兄弟思いの心優しい少年です。
第1話で、弟や妹が兄と一緒に楽しそうにしているシーンがあって、その後に、鬼に噛まれて鬼になってしまった禰豆子(ねずこ)の他の家族は全員殺されてしまうのです、
炭治郎は <僕は長男だから、禰豆子(ねずこ)を絶対守る!人間に戻す!> と 激しい修行を通して強くなるのですが、他にも<男だから 頑張る!>という今や死語になっている言葉を、劇中で話します。
時代設定は大正、まだ、明治、江戸の日本文化が残っている時ですから、炭治郎は長男だから、家族を守る責任があると、小さいうちから言われて育ってきたのだと思います。
と言っても、昔はみんな長男がよくできたお兄ちゃんになったわけでなく、総領の甚六という言葉もあるので、大事に育てられ過ぎて頼りない子もできることもあるようですが、、、
長々書きましたが、最近読んだ 猫の芸術家;河村目呂二という芸術家の随筆集に 炭治郎のようないいお兄さんが出てきました。目呂二さんがお兄さんに寄せる想いは炭治郎を慕う弟たちと同じ様で、微笑ましい。お兄さんも目呂二を岐阜の田舎から見守る様子が随所に書かれています。奇跡のような兄弟愛で、竈門炭治郎と重ねてしまいました。

昔が良かったという話ではなくて、時として、時代と環境が 人を作るということ。
長男だから、男だからは死語だけれど、誰かのために生きるということに、みんな感動してるのかなあと思いました。
人がたくさん死ぬし、血はたくさん流れるけど、愛の話です。