この古い本を読んだ。目的は素読の大切について書いてあるらしいとどこかで読んだので、アマゾンで探して購入した。

(ここまで古いと汚さが味になるから不思議。昭和40年発行 1965年)
素読については最後の方にちょっと乗っていただけで、記憶力がとてもいい子どもの時にひたすら素読をしていれば暗記などはたやすいので、その時期をのがさないで、素読をしたらよいというススメでした。それはそうだと思いました。岡先生は日本の子供たちの非行の多さを悲しみどうしたら、子どもたちが、幸せになるのかとても熱く語っていました。
そのほかに数学者の岡潔が言ったことで、とても、面白かったのが、こどもが数字をいつ頃どうやって理解していくのかといいところ。
1(いち)をいつ理解するのか。
生後18か月くらいだろうと。
1(いち)がよく分かるようにするには全身運動ということを省けない。それまでに子供は体をいろいろ自分でさわり、自分の身体を知っていくプロセスがある。そして このひとかたまりが自分なのだと理解したとき1(いち)を理解するのだろうというのです。
1(いち)を知ったあとに、順序数を理解するようになる。
さらに、岡潔は
今、立ち上がると 400を超える筋肉がとっさに一緒に動く、そういうものが1(いち)というものです、ひとつのまとまった全体。
と 言います。
<1(いち)がよく分かるようにするには全身運動ということを省けない>
<このひとかたまりが自分なのだと理解したとき1(いち)を理解する>
<ひとつのまとまった全体>
などの言葉、フェルデンクライスをする人間としては
ちょっと、感動でした。